2000年1月17日(月)

ブリリアント・クラリネット/喜びの賛歌 / 柳瀬洋

30mcd-1038.jpg第1回ブラームス国際音楽コンクール最優秀賞受賞デュオによる初録音盤!
1997/11/5 released
CD:30MCD-1038 ¥2,900+税 Add to Shopping Cart

第1回ブラームス国際音楽コンクール(ハンブルグ)最優秀賞受賞デュオによる初録音盤!レコード芸術などでも高い評価を得ている。
クラリネット:柳瀬洋/ピアノ:田中美江/チェロ:金木博幸

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●録音/1997.9/棚倉町文化センター・倉美館 柳瀬 洋(Cl.) 田中美江(pf.) 金木博幸(Vc.)

●音楽の友社「レコード芸術」1998年1月号 <濱田滋>

柳瀬洋(やなせひろし)はドイツのデトモルト音大でヨースト・ミヒャエルスに師事したクラリネット奏者。国際コンクールでの入賞歴もあり、日本内外に活動している。今世紀イギリスの作曲家フィンジの小品二篇――大変親しめる牧歌調の曲だ――に始まり、さらに小品をつらねたのち CDのメインとしてブラームスの変ホ長調ソナタ(作品120-2)を置き、同じ作曲家のクラリネット三重奏曲から第二楽章アダージョを抜粋し、ドイツの古い讃美歌とフォーレの≪祈り≫でしめくくるのが、当デビューCDのプログラム構成。小品のうちに台湾の作曲家、金希文がクラリネットとチェロのために書いた≪踊る山≫という楽曲も含まれ、総じてたいそう多彩なレパートリーが吹かれている。しかし、通して聴いたとき、何か一貫した流れはたしかにあることを感じる。柳瀬洋は、澄んで明るいトーンを持つ彼のクラリネットで、何を表現しようとするのか――彼自らがCDへの解題のうちで言明してるとおり、それは神の愛である。彼はドイツ留学中に受洗した敬虔なキリスト教徒であり、フィンジの第一曲の名を借りて当CDを≪喜びの賛歌≫と題したのも、それゆえにほかならないのである。共演の田中美江(ピアノ)、金木博幸(チェロ)も、柳瀬洋のそうした思いに気持ちを合わせ、真摯で優しい奏楽を聴かせる。聴いていると、楽の音がひたすら”真実”に捧げられていることのよくわかる、快いCDである。

1983年第1回ブラームス国際音楽コンクール二重奏部門にて第2位(1位なし)を獲得したデュオによる初共演盤。「彼らの演奏からは、まるで語りかけるように言葉が聞こえてくる。」(ハンブルガーアーベントブラット紙)、「聞く者の心の奥底に問いかけ、またそのテクニックまでも持ち合わせている。」(審査員評)と絶賛される。
このCDでは受賞デュオであるクラリネットの柳瀬洋、ピアノの田中美江に東京フィルハーモニー交響楽団の首席チェロ奏者、金木博幸を加えたトリオでの演奏がくりひろげられる。ドイツの森を思わせるようなロマンティックなクラリネットの響きに、共にデトモルトで学び、音楽の原点を築いた演奏家たちの息の合ったアンサンブルは、心に深い喜びと輝きを与えてくれる。

「……それまでの私は、ただがむしゃらにライバルとの競争にしのぎを削っていました。しかしドイツで音楽を学ぶうちに、私はすべての音楽のルーツであるキリストに触れ、神の愛を知り、ドイツの教会で受洗をしてクリスチャンとして新しい出発をしました。その時私はやっと自分が求めているものを発見したのです。……」(柳瀬洋ライナーノーツより)

●田中美江/ピアノ

 福岡市出身。福岡音楽院にて末永博子、中村顕子両氏に師事。第20回全日本学生音楽コンクール西部大会(小学生の部)第1位入賞。1970年、桐朋学園高校入学。さらに同大学へと進み、その間ピアノを徳丸聡子氏、伴奏・室内楽を故斎藤秀雄氏に師事し在学中より活躍。1980年より、ドイツ国立デトモルト音楽大学に留学し、フリードリッヒ・W.シュヌア氏に師事する。1982年には首席で卒業し、1983年、ハンブルクで行われた第1回ブラームス音楽コンクール、二重奏部門にて第2位(1位なし)を受賞。同年秋に帰国。これまでに九州交響楽団、福岡市民オーケストラ、芸工大オーケストラ、福岡OBフィルハーモニーオーケストラ、さらにフィルハーモニアカルテットベルリンなどとも共演し、ソロ・室内楽の分野で活躍している。現在、九州芸術工科大学非常勤講師、ミューズ音楽院・音楽教室デュオ特別講師。

●金木博幸/チェロ

 札幌市出身。1979年、桐朋学園高校音楽科卒業。同年日本音楽コンクール第2位入賞。翌年、東京国際音楽コンクール第1位入賞。斎藤秀雄賞受賞。上原与四郎氏、青木十良氏に師事。81年渡独。84年ドイツ国立デトモルト音楽大学首席卒業。ウィーンに移り、元ウィーンフィル首席チェリスト、E.ブラベッツ氏のもとで3年間研鑽を積む。87年再びドイツ国立デトモルト音楽大学に戻りソリストコースに入学。8ヶ月後、修了試験に合格。その間ディボー・ヴァルガ氏とのドニゼッティのドッペルコンチェルトの演奏が話題になる。88年シュトゥットガルト国際チェロコンクール第3位(1位、2位なし)入賞。イタリア国境に近いスイス南部ルガーノ放送響メンバーとして活動を始める。マスターコースにてP.トルトゥリエ氏、D.シャフラン氏に師事。ミラノにてミラノスカラ座首席チェリストA.ポカテーラ氏に師事。ブラベッツ氏及びポカテーラ氏には、独奏曲の他にオペラ、シンフォニーのソロパートの指導も受ける。ウィーン、ブタペスト、ルガーノなど各地でリサイタルを行い、オーケストラとも競演した。91年東京デビューリサイタルを開催し、その年に帰国。東京フィルハーモニー交響楽団首席チェリストに就任。94年東京フィル定期でのハチャトリアン「コンチェルトラプソディ」では、超絶技巧の名演をくりひろげ、高く評価された。

01. キャロル 喜びの賛歌/5つのパガテルより/G.フィンジー(1901~1956)
02. フォルラーナ 喜びの舞曲/5つのパガテルより/G.フィンジー(1901~1956)
03. 小鳥のさえずり/A.リチャードソン(1904~1978)
04. ソナタ作品166より第2楽章アレグレット/サン=サーンス(1835~1921)
05. 踊る山(クラリネットとチェロのための)/金 希文(1950~)
06. ヴォカリーズ作品34の14/S.ラフマニノフ(1873~1943)
07. 第1楽章 アレグロ・アマービレ/ソナタ変ホ長調作品120の2/J.ブラームス(1833~1897)
08. 第2楽章 アパッショナート・マ・ノン・トロッポ・アレグロ-ソステヌート/ソナタ変ホ長調作品120の2/J.ブラームス(1833~1897)
09. 第3楽章 アンダンテ・コン・モート-アレグロ/ソナタ変ホ長調作品120の2/J.ブラームス(1833~1897)
10. 三重奏曲イ短調作品114 第2楽章アダージョ/J.ブラームス(1833~1897)
11. 優しくも 愛らしき/ドイツの古い讃美歌(柳瀬佐和子編曲)
12. 祈り/G.フォーレ(1845~1924)

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